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村上春樹がマンローの日本語訳者に


文字でマンロー氏にひそかに挨拶する村上春樹氏。


村上氏が翻訳したマンロー氏の本は日本で人気を集めている。

 日本人作家の村上春樹氏がカナダの女流作家、アリス・マンロー氏に敗れ、再びノーベル賞受賞を逃した。しかし村上氏は以前にマンロー氏の作品を翻訳した経験があり、マンロー氏の作品を日本に紹介する役割を果たしている。今年9月10日に発表された村上春樹氏が翻訳した海外の短編小説選集にも2013年のノーベル賞受賞者、アリス・マンロー氏の作品も含まれている。華西都市報が伝えた。

 ▼マンロー氏の小説は日本で人気 訳者は村上春樹氏

 日本に住む華人作家、毛丹青氏は11日の微博(ウェイボー・ミニブログ)で「大阪梅田の紀伊国屋書店に行ったら、今年のノーベル賞受賞者マンローの小説が販売されているのを見た。しかも最大の広告ポイントは村上春樹が彼女の小説を翻訳したということで、面白いと感じた」と描いている。毛丹青氏のこの書き込みについてインターネット利用者は「村上氏は『ライバル』を熟知している」、「村上氏は今年は受賞しなかったが、非凡だ。これこそ友情第一、勝負は第二だ」、「受賞者の作品を翻訳しているなんて、おもしろい」、「世界はせまい」などユーモラスなコメントを寄せている。

 9月10日に発表された村上氏が翻訳した海外短編小説選集は、恋愛物を中心に10本の短編が収められている。そのうち9本は村上氏が自ら選んで翻訳した欧米の恋愛作品で、2013年のノーベル賞受賞者マンロー氏の作品も含まれ、残りの1本は村上氏自身の作品だ。ネット利用者からは、書店で村上氏の新書や彼が翻訳したマンロー氏らの恋愛短編集を見て、ほろ苦い感じだというコメントが寄せられている。同書の日本語版の表紙は、有名画家竹久夢二の作品だ。

 ▼村上氏は数多くの欧米文学を翻訳

 実際、村上氏は作家であるだけでなく、大量の翻訳作品があり、欧米文学の翻訳家でもある。村上氏の長編は一般に数年に1本発表されるが、氏の翻訳作品やエッセイなどは頻繁に出版されている。日本人作家であるものの、村上氏の作品は西洋文学の要素が多く、特にフィッツジェラルドやカーバー、ヘミングウェイ、フォークナーなどを好む。

 おもしろい事に、カーバーもヘミングウェイも短編小説を得意とする。村上氏はフィッツジェラルドの「グレート・ギャツビー」など数多くの米国小説家の作品も翻訳している。プロの小説家となってから約10年後には「ザ・スコット・フィッツジェラルド・ブック」というガイドブックも発表。村上氏はサリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」も翻訳し、日本でブームを巻き起こした。(編集YH)

 「人民網日本語版」2013年10月12日
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