二、中米首脳会談について(鄭氏)
習主席は中米3カ国訪問後、6月7、8両日に米カリフォルニア州のサニーランズでオバマ大統領と会談する。両国政府の新体制発足後初の顔を合わせた元首会談であり、重大な意義を持ち、国際社会も広く注目している。
中米関係はこれまでの事業を受け継ぎ、将来の発展に道を開く重要な時期にある。今年に入り両国関係は良好なスタートを切った。3月13日に習主席はオバマ大統領と電話で会談。双方は中米協力パートナーシップの建設に尽力し、新型の大国間関係の構築を積極的に模索することを再確認し、中米関係の一層の前進に向けた方向性を指し示した。ここ数か月間、中米間では集中的にハイレベル接触が行なわれた。両国は経済貿易、エネルギー、環境保護、人・文化分野の交流や協力を引き続き推進し、朝鮮半島情勢、イランの核、シリアなど国際・地域問題、および世界経済の回復、気候変動対策などグローバルな試練について意思疎通と調整を強化した。中米関係は一層の発展に向けた重要なチャンスを迎えている。
中国は最大の発展途上国、米国は最大の先進国だ。どの観点から見ても、中米関係はグローバルな影響力と戦略的意義を備える。国交樹立後の30年余りで両国関係は歴史的発展を遂げ、両国民に多大な利益をもたらしたのみならず、アジア太平洋地域と世界の平和、安定、繁栄にもプラスの役割を果たした。現在世界ではグローバル化と情報化によって各国間のつながりが一段と緊密化し、各国間の相互依存と利益の融合がかつてない程度にまで進んでいる。新たな情勢の下、各々の経済発展から世界経済の回復推進まで、焦点となる国際・地域問題の処理から様々なグローバルな試練への対応まで、中米両国は幅広い利益を共有し、広大な協力の空間を有している。もちろん中米間にはいくつかの溝や問題もあり、実効性ある管理・コントロールを行ない、適切に処理する必要がある。
首脳会談期間中、両国の指導者は重大な戦略的問題について幅広く、踏み込んで意思疎通を行ない、相互理解を深め、戦略面の相互信頼を強化し、実務協力を推進し、相互尊重と互恵・ウィンウィンに基づく協力パートナーシップの共同建設、新型の大国間関係の構築について指針となる意見を打ち出す。現在中米双方は首脳会談の準備を急ピッチで進めている。双方の共同努力の下、会談は重要で積極的な成果を上げ、今後の中米関係の発展に新たな原動力を与え、中米両国民および世界の人々をより良く幸福にすると信じている。
「人民網日本語版」2013年5月31日
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