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北京週報>>特集>>無形文化遺産が伝える中国の物語>>中国の無形文化遺産の伝承と保護  
◇世界無形文化遺産・南京雲錦への関心高まる◇
 

◇時間と費用を無視した貴重な文化遺産◇

Q:世界無形文化遺産に指定されて4年目となり、南京雲錦への関心が高まっていますが、雲錦の機織りに従事している人は何人ぐらいで、年齢層はどのようになっていますか。また、どのようにしてあの複雑で緻密な模様を織っていくのでしょうか。

A:現在140人ほどいます。雲錦を織る「大花楼」という木製の織り機は70台ぐらいです。昔は男性だけでしたが、女性の感覚を取り入れた方が良いものが織れることがわかり、最近は女性の人もいます。現在、男性6割、女性4割程度です。

1600年近くの歴史があり、木製の機織り機としては世界一大きな錦雲の「大花楼」

≪雲錦を織る木製の織り機「大花楼」は、長さ5.6メートル、高さ4メートル、幅1.4メートル。木製の船のような形をしたやぐら組でできている。1924個の部品から作られ、木製の機織り機としては世界一の大きさである。上にいる人は“拽花工”(えいかこう)と呼ばれ経糸(たていと)を担当している。「大花楼」の前にいる人は“織手”(おりて)で、模様や金の糸、クジャクの羽を使った緯糸(よこいと)で図柄の色付けを織る。雲錦は1600年近くの歴史があり、中国養蚕文明7000年の歴史を体現している。雲錦を紡ぎだす「大花楼」は、長い絹織物の歴史の中で、今も使われている唯一の織り機で、繊細で複雑な模様を描くため、全部を機械化することは現在でも不可能である。機織りの設計図のような「挑花結本」にある「二進法」の原理は、現代のコンピューターの元祖ともいえる。(南京雲錦博物館ホームページなど参照)≫

:雲錦を織るまでにどのような過程がありますか。一人前に織ることができるまでにはどのくらいの年数がかかりますか。

:雲錦が出来上るまでには3つの段階に分かれています。始めにどのような図柄を織るか、その元になる絵が描かれます。その絵柄に基づいて織り上げる際の設計図のようなプログラムが作られます。そして最後の過程で「大花楼」を使って2人がかりで織り上げていきます。

下にいる“織手”がさまざまな模様を織り上げる中心となる人で、上にいる“拽花工”はこれからどの糸を織るかを下の“織手”に知らせます。2人の呼吸を合わせることが必要で、夫婦や親戚関係などの場合が多い。基本的なことを習得するまでに3年間は必要です。

織り上げるのに相当の時間がかかるそうですが、1日でどのくらいできるのでしょうか。

:1日8時間かかって花模様の場合は4センチから5センチです。皇帝が着た衣装の複製品などの場合は、相当緻密なので1日1センチぐらいしか出来ません。皇帝は時間と費用をまったく問題にしなかったので、このような貴重な文化遺産が現代まで継承されてきました。

:現在でも雲錦の衣服を着る人はいるのでしょうか。

:結婚式などの時に着る人はいます。全部を雲錦で織るとしたら1着で40万元(660万円)ぐらいになります。雲錦が部分的なものでも10万元(165万円)はするでしょう。

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