四川省雅安市蘆山県で20日午前に地震が発生したことを受け、多くのテレビ局がエンタメ番組の放送中止を発表したほか、映画の宣伝イベントも多くが中止となった。こうした中、芸能界のスターたちも続々と被災地に義捐金を送っている。不確かな統計ではすでに計1300万元(約2億982万円)を超え、その額は今も増え続けている。「新京報」が伝えた。
■テレビ エンタメ番組・ドラマの放送中止
地震発生後、各衛星テレビ局は、「非誠勿擾」「快楽大本営」「中国星跳躍」など高視聴率の人気番組を含め、すべてのエンタメ番組を中止すると発表。21日も同様にエンタメ番組の放送は見送られており、中国中央テレビ(CCTV)の人気ダンス・オーディション番組「舞出我人生」や、湖北衛視の「我愛我的祖国」、深セン衛視の「大旅行家」なども放送中止となった。
「舞出我人生」の製作側によると、現在スターたちが出演する被災地支援番組を急いで制作しているところだという。北京衛視によると、20日の夜に放送予定だったドラマ「新編輯部故事」(新編集部物語)は21日の夜に放送予定で、さらに変更になる場合は新たに通知するとした。
■音楽 韓紅が義援金
中国の著名歌手・韓紅(ハン・ホン)は21日、北京の「国家体育場」(通称「鳥の巣」)南広場で被災地義援金募集イベントを行った。「韓紅愛心慈善基金会」の責任者によると、韓紅は50万元(約807万円)を、北京でコンサートを終えたばかりの任賢斉(リッチー・レン)は30万元(約484万円)を寄付したという。このほかにも企業やネット上での義援金を加えると、「韓紅愛心慈善基金会」は現時点で700万元(約1億1298万円)の義援金を集めたという。
地震が発生して16時間後、人気オーディション番組「中国好声音」の出演者は夜通しで「永遠●不掉」の曲の録音を行った。今回の録音には出演者全員がボランティアで集まった。テレビで放映するほかに、この曲は出演者たちのコンサートでも初披露され、曲の売り上げ全てが被災地に義援金として送られる。
■映画 地震救済を描いた映画が前倒し上映へ
2008年に四川省◆川県で起こった地震をモチーフにした映画「傾城」(脚本・監督:黄宏、主演:黄覚、丁勇岱、林心如)は第3回北京国際映画祭の新作スクリーニングに選出され、来月10日にも上映される予定だったが、今回の地震により、上映時期を見直し、なるべく早い段階で全国公開したいとする旨を発表した。
黄宏監督によると、同映画は5年前に起こった◆川大地震の被災地を慰問した経緯を描いたもの。大震災を前に楽観的で強靭な精神を持つ四川省の住民の態度に深く感動して映画を撮ることを決意したという。(編集MZ)
●土へんに「誇」の右
◆さんずいへんに文
「人民網日本語版」2013年4月22日
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