第１２期全国人民代表大会第１回会議は１０日、第３回全体会議を開き、最高人民法院（最高裁）の王勝俊院長と最高人民検察院の曹建明検察長がそれぞれ活動報告を行い、中国の反腐敗にかける決意を示した。

疑うまでもなく、反腐敗はすでに社会から極めて注目される問題になっている。温家宝総理は２０１３年政府活動報告で、「一部の分野で腐敗現象が多発しやすい」と率直に語った。国の公職者の職務犯罪、司法の腐敗という厳しい状況を前にして、最高人民法院と最高人民検察院の報告は広く注目を集めた。

腐敗が蔓延し、中国は試練に直面している。

最高人民法院と最高人民検察院の報告では、反腐敗の内容が際立った位置に置かれ、「反腐敗闘争への積極的参加」、「職務犯罪に対する踏み込んだ調査・処分と防止」が明確に言及されていた。

５年来、全国の各級法院（裁判所）と検察機関は、反腐敗闘争で発覚した大型重要案件の裁判と調査・処分に集中的に取り組んできた。法院が結審した汚職賄賂犯罪案件は１３万８０００件、刑を言い渡された犯罪者は１４万３０００人。検察機関が立件捜査した各種職務犯罪案件は１６万５７８７件、２１万８６３９人で、そのうち県・処級以上の国の公職者は１万３１７３人だった。この数字の背後には、国法の尊厳がはっきりと現れている。