そして、衣食住や外出・交通手段について、全面的に国民の生活水準と質を向上させることで、新しい投資チャンスが生まれ、また新たな投資リスクも潜んでいる。映画『泰囧』の大ヒットにより、同映画のプロモーターである中国の大手映画会社・光線影業(Enlight Media Group)の株価は倍になった。一方、基準値を超える可塑剤が検出されたことで、白酒業種の株価は大暴落し、単日で300億元の時価が蒸発した。経済発展は国民生活に寄り添うものであるべきで、資本市場もまた、その土台から離れてはいけない。今後、グリーン農業、環境保護、食の安全、電子決済、旅行、飲食など、市場の注目銘柄もリスクも、ますます人々の生活と密接な関わりを持つようになってきた。また、新しい生活スタイルと消費市場で注目される商品からも投資チャンスは生まれる。
最後に最も重要なのは、「ローマは一日にして成らず」との諺があるように、経済発展と改革の恩恵を実際に現金として得るために、投資家は短期的な視点からの投機的な売買を避け、より一層堅実な意志を持ち、盲目的な投資を控えるべきである。
「中国証券報」より 2013年3月4日 |