この変化を見逃さなかったのは中国国内の投資家だけではない。利益をかぎ分ける鋭い嗅覚を持った海外の投資家も殺到した。米投資ファンド、ブラック・ストーン(黒石集団)のシニアアドバイザーであるバイロン・ウイーン氏は「中国の改革推進の動きと成果は2013年の世界投資市場における最も驚くべき出来事トップ10に入るかもしれない。実はこれが情報を聞きつけた海外資金が中国市場に流入し、適格外国機関投資家(QFII)投資枠が大幅に拡大している要因でもある」との見方を示している。
今後の投資理論については、市場の動きから既に明らかなように、中国の経済発展の長期的な方向性と潜在的な原動力を積極的に開発し、改革の恩恵を還元できるルートを模索する必要がある。中国経済の改革と発展の方向性、中国の人々の生活の質向上に対する要求こそ、今後の市場の投資チャンスとなる。
まず、改革・開放は市場の資源の再分配を軸とした投資チャンスをもたらす。改革は停滞せず、開放はとまることはない。たとえば、2013年の両会では国務院の機構改革と職能転換方案に関する審議・討論が行われることなどが挙げられる。
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