中国の共産党員や公務員幹部の不正を監視する「中国共産党中央規律検査委員会」の賀国強書記(中国共産党中央政治局常務委員)は23日、処級以上の「高中級幹部」が絡む汚職や不正事件の摘発を強化すると同時に、国民の生活に身近な末端幹部による汚職・不正行為の摘発にも取り組む必要性を強調した。24日の中国共産党の機関紙、人民日報が伝えた。
賀書記は同日、山東省済南市で開かれた「党末端組織のクリーンな政治づくりに関する座談会」に出席した。国民の生活に身近な末端幹部による汚職・不正行為の摘発に取り組む必要があるとし、重点課題として国民の生活に身近な10の汚職・不正行為を指摘。クリーンな政治づくりで国民の信頼と幸福を勝ち取る方針を示した。 10の汚職・不正行為は以下の通り。(編集YT)
(1)土地収用・立ち退きに絡む汚職・不正行為
(2)鉱産物資源の開発などの分野における汚職・不正行為
(3)各種学校の運営における不当な費用徴収
(4)医薬品の購入販売や医療サービスに絡む汚職・不正行為
(5)偽食品・医薬品の製造・販売に絡む汚職・不正行為
(6)国有企業幹部による国家・集団利益の侵害および従業員の集団権益の侵害に関する汚職・不正行為
(7)末端幹部による職権乱用、賄賂収受
(8)不公平な法執行やマフィア保護などの不正行為
(9)末端幹部による官職の売買や選挙買収などの汚職・不正行為
(10)末端幹部による風紀の乱れや民衆への圧迫、公費の無駄遣いなど
「人民網日本語版」2012年4月25日 |