中共中央紀律検査委員会は中共中央の承認を得て、劉志軍前鉄道相（鉄道部党組織書記、中共中央委員）の重大な規律違反について今年2月から詳しい調査を実施した。劉氏は職権を乱用して、北京博宥投資管理集団公司の丁羽心会長が巨額の不法利益を得られるように助力したほか、巨額の賄賂や高価な物品を受け取るなど、道徳的に堕落しており、鉄道関連の深刻な腐敗に対して主たる指導責任を負う。

劉氏のこうした行為は重大な規律違反であり、犯罪の容疑もある。「中国共産党紀律処分条例」などの規定に従い、中央紀律検査委員会常務委員会議で検討した上で、中共中央政治局会議での審議に報告した結果、劉氏を党籍剥奪処分にすることを決定した。決定は中央委員会全体会議の招集時に追認される。剥奪の行政処分は手続きに従い監察部から国務院に報告し、承認を得た上で実行される。紀律違反による所得は没収し、犯罪容疑については司法機関に送致して法にのっとり処理する。（編集NA）

「人民網日本語版」2012年5月29日