京広高速鉄道は中国の「四縦四横」快速鉄道網の主骨格をなす重要な縦の路線である。中国の南北交通高速鉄道の大動脈となり、まず沿線の経済社会発展に新たな活力をもたらし、現地の資源配置と産業構造の最適化、地域経済協調的発展の促進、社会物流コストの低減、高効率総合運輸体系の構築、都市と農村部一体化の促進など多くの面で効果を発揮するだろう。特に触れておきたいのは、沿線各都市の発展の位置づけと経済構造が再評価され、新たな発展のチャンスと原動力をもたらし、高速鉄道駅設置都市の波及効果により近隣地域も急速な発展が見込まれるということだ。
京広高速鉄道は北から南に向かって北京、石家荘、鄭州、武漢、広州など4つの省政府所在都市を経由する間に、すでに建設された他の高速鉄道の全路線と接続するため、これで東部と中部の主要都市のほとんどが高速鉄道網でつながることになる。環渤海経済圏、中原都市群、関中都市群、武漢都市圏、長株潭(長沙、株州、湘潭)都市群、長江デルタ経済圏、珠江デルタ経済圏など、経済発展が速く人口が密集した地域がすべて高速鉄道でしっかりと結び付けられることで、社会の時間コストを効果的に低減し、人の流動と物流に極めて大きな利便性をもたらし、地域経済と社会の協調的発展促進の上で極めて大きな効果があるに違いない。
中国は交通運輸圧力を緩和し経済社会発展の必要性を満たすため、さらに多くの高速鉄道を建設する必要がある。今のところ、東部と西部はまだ高速鉄道で結ばれていない。京広高速鉄道は中国の最後の高速鉄道にはならないだろうし、近い将来最長の高速鉄道でもなくなるかもしれない。より速く、より先進的な高速鉄道が出現し、中国の経済と社会の発展をさらに力強く後押しすることを期待している。
「北京週報日本語版」2012年12月26日 |