世界最長の高速鉄道路線「京広高速鉄道」が２０１２年１２月２６日から正式に営業を開始した。この首都北京と華南の広東省を結ぶ全長２２９８キロメートルの鉄道は、中国の高速鉄道建設技術と運営管理が日に日に完全になっている事実を再び証明した。

２０１１年７月２３日、運営開始後間もない京滬高速鉄道（北京－上海間）で起きた、列車２台が衝突し多数の死傷者を出した重大事故は多くの人の記憶にまだはっきり残っている。この事故は中国の高速鉄道建設に暗い影を投げかけた。京広高速鉄道の運行は中国の高速鉄道がその暗い影から脱したことを示しただけでなく、同路線開通により中国の東部と中部をカバーする高速鉄道網がひとまず形作られた。

中国の高速鉄道建設は１９９９年に始まった。わずか十数年で、ゼロからスタートした高速鉄道はついに交通網を築くところまで来た。営業キロは世界一に達し、今もその地位を保っている。これは世界第２の経済体の実力の保障であるだけでなく、鉄道建設技術レベルの体現でもある。

２０１１年に正式な運行を開始した京滬高速鉄道は当時世界から注目された。京滬高速鉄道と比較すると、京広高速鉄道の建設技術には新たな飛躍的進歩があった。京広高速鉄道の建設は京津（北京－天津間）、京滬、武広（武漢－広州間）など他の高速鉄道技術を吸収し、新しいスラブ軌道建設技術を開発した。これにより中国は山岳地帯と長距離トンネル内におけるスラブ軌道建設技術を世界で初めてマスターした国となった。