この3つの原動力のうち最も効果的である輸出は、ミドル・ローエンドの中国製造業によって成り立っている。しかしそれにより大量の資源が消費され、深刻な環境汚染が生じ、生態システムが退化する等しており、このような発展方式をもはや続けることができなくなった。
また中国の投資を原動力とする経済発展方式も続けられなくなった。かつて大部分の投資プロジェクトは、生態環境の破壊に注意していなかった。また投資を主な原動力とする経済発展による後遺症が、現在ますます表面化している。
近頃中国経済の成長率が低下した主因は、投資および輸出という原動力による伝統的な発展方式の弊害であると言える。
中国経済の成長率低下による安定した発展は、今後常態化すると見られるが、経済発展は一定のペースを維持する必要がある。特にこれまでの経済発展の原動力が力を失った今、我々は新たな経済発展の原動力を見つけなければならない。
米国の経済学者ミルトン・フリードマンは、「人類が活動する限り、汚染が存在する」、「世界中の素晴らしいモノは、金を必要とする」という名言を残した。青い空、白い雲、きれいな水は、言うならばすべて金銭によって得られるものだ。この考えに基づくと、新たな経済成長の原動力は、エコ文明の建設となる。
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