11月8日、中国共産党第18回全国代表大会が北京の人民大会堂で盛大に開幕した。胡錦濤氏は中国共産党第十七回中央委員会を代表し、「中国の特色ある社会主義の道に沿って確固として揺るぎなく前進し、小康(わりあいゆとりのある)社会の全面的建設のため奮闘しよう」というテーマの報告をした。
報告の中で、胡錦濤氏は第18回党大会の主題を提出した。それは、中国の特色ある社会主義の偉大な旗印を高く掲げ、鄧小平理論、「三つの代表」という重要な思想、科学的発展観を指針として、思想を解放し、改革開放をし、エネルギーを凝縮し、堅塁を攻撃し困難を克服し、中国の特色ある社会主義の道にしっかりと沿って前進し、小康社会を全面的に建設するために奮闘するというものだ。
報告の一部の内容は次の通り。
小康社会の全面的建設目標
▽我が国の経済社会発展の実情に基いて、中国共産党第16回全国代表大会、中国共産党第17回全国代表大会で確立した小康(わりあいゆとりのある)社会の全面的建設目標を基礎として新しい要求を実現するようにしなくてはいけない。経済を続けて健全に発展させ、経済発展方式の転換を大きく進展させ、発展のバランス性、調和性、持続性を明らかに増強できることを基礎とし、国内総生産(GDP)と都市部・農村部住民の1人当たり所得を2010年比で2倍にする。人民の民主を絶え間なく拡大する。文化ソフトパワーを明らかに増強させる。人民の生活レベルを全面的に向上させる。資源節約型且つ環境友好型社会の建設を大きく進展させる。全面的小康社会を建設するには、一層大きな政治的な勇気と知恵で実行し、チャンスを失わずに重要分野改革を深化させ、科学的発展を制約する思想・観念と体制・仕組みの障碍をしっかりと取り除き排除し、システムの完備、科学的且つ規範的で、運行に有効な制度体制を構築し、各方面の制度を一層成熟・定型化したものにさせねばならない。
漸進的に香港・マカオの民主化はかる
▽中央政府は基本法に厳格に基づいて事を運び、特別行政区行政長官と政府の法に基づく施政を揺るぎなく支持する。そして経済発展に精力を集中し、確実有効に民生を改善し、漸進的に民主を推進し、包容と共済によって調和をはかり、内地と香港、マカオの経済・貿易関係を深化させる。
エコ文明建設を際立った位置に据え、美しい中国築く
▽エコ文明づくりは人民の幸福にかかわり、民族の未来にかかわる長期的な計画である。エコ文明づくりを際立った位置に据え、努力して美しい中国を築き、中華民族の永続的発展を実現しなければならない。
民生を改善し、社会管理を革新する
▽社会建設の強化は社会の調和・安定の重要な保証であり、民生〈暮らし〉の保障と改善を重点にしなければならず、社会体制の改革を加速しなければならない。
2020年に軍隊機械化・情報化の大きな進展を基本的に実現
▽わが国が直面する生存にかかわる安全保障問題と発展にかかわる安全保障問題、伝統的安全保障の脅威と非伝統的安全保障の脅威は相互に織り混じって、国防と軍隊近代化で一大発展をとげることを求めている。機械化と情報化という二重の歴史的任務の達成を急ぎ、2020年までに、機械化、情報化で大きな進展がみられる状態を基本的に実現することをめざすべきである。
中国は平和的発展の道を変わらず歩む
▽中国は変わらず平和的発展の道を歩み、独立自主の平和外交政策を進める。われわれは国の主権、安全、発展の利益を断固守り、外部からのいかなる圧力にも決して屈しない。
現在、世界は深く複雑に変化しつつあり、平和と発展が依然として時代のテーマである。国際的パワーバランスは世界平和の維持にプラスの方向に推移し、国際情勢の全体的安定の維持にプラスの条件が増えている。
「新華網日本語」2012年11月8日
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