「欢迎来到友都八喜(ヨドバシにようこそ)」、これまでヨドバシカメラ全店を訪れると、流暢な中国語放送が聞こえてきて、中国のショッピングセンターでの感じがした。
秋葉原は東京の電気製品販売で有名な商業区である。9月24日午後4時ごろ、秋葉原にあるヨドバシカメラに取材に訪れたが、これまでのような中国人観光客でごった返している様子は見られなかった。以前は、最も中国人観光客が集っていたデジタルカメラや電気炊飯器を販売するフロアにも、これまでのようなにぎわいはない。商品を選んでいる客様はいるが、ほとんど中国人観光客はみかけなかった。ここでアルバイトをしているという中国人留学生の李さんによると、この店は団体客を受け入れていなくても、通常、大勢の中国人観光客がその名前に引かれて、この店でカメラや電気炊飯器などを買いに来ていた。しかし、今は1日にただ数人の中国人観光客がくるだけになっているという。
秋葉原交差点に近いある「中国人を熱烈に歓迎、安価な免税商品を提供する」と書かれているもう一つの電器店にいってみると、カメラを販売するフロアにたった2人しかスタッフがおらず、顧客は見当たらない。記者は地下のギフト販売コーナーへ行ってみた。スタッフの田中さんによると、「これまでは毎日10時に開店すると、秋葉原の街には中国人観光客が乗った大型バスがいっぱい停車し、開店と同時に中国人観光客が押し寄せ、1人で5つも電気炊飯器を買い、近くの郵便局で中国まで発送する中国人観光客もいた。日本政府が釣魚島をいわゆる『国有化』したことから、この店の売上高は半分まで下がり、ここ数日、中国人旅行団も少なくなった。日本政府はなぜそんなことをしたのだろう?日本は中国と仲良くすべきだ。日本政府は1日も早く中国との関係を改善してほしい。」と希望していた。田中さんによると、店長は非常に落ち込んでいて、取材を受けたくないといっているという。しかし、店長は取材が中国からであることがわかると、取材を受けてくれた。日本を紹介する文章を多く書いてもらって、中国人に日本に観光に来て欲しいと希望しているという。
店から出ると東京の街はすでに夜になっていた。細かい雨が降ってきて、しばらくすると雨足は強くなってきた。駐車場スタッフによると、「これまで、秋葉原の街には大きな荷物をたくさん抱えた中国人観光客がいっぱいいて、中国人観光客で秋葉原にも活力があった。しかし、今の秋葉原はまるで冬眠しているように、生命力がない。秋雨が降るたび東京が徐々に涼しくなってくるように、日本政府の政策で中日関係が冷えこんでいる。中日関係が1日も早く明るい春を迎え、秋葉原にも再び活力が戻ってくることを祈っている」と語った。
北海道のある旅行会社で働く友人によると、10月初旬の中国の建国記念日の連休は、北海道旅行の最盛期で、今までは100組以上の中国人団体客、2000人余りの中国人観光客が訪れていた。日本による釣魚島「国有化」の茶番劇の影響で、中国人観光客はキャンセルが相次いだ。今年はたった4組の中国人団体客しか北海道に来ていない。しかも70人の観光客だけだ。
日本の2大航空会社の航空券の売れ行きもよくない、全日空の9月から11月末までのフライトで中国から日本への航空券が1.5万枚、日本から中国までも3800枚がキャンセルされた。日本航空では9月から10月までの予約で、日本から中国まで往復チケットが4000枚、中国から日本まで往復が1000枚もキャンセルされている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年9月26日 |