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輸出のエンジン、再スタート

本誌記者 蘭辛珍

 

中国の輸出をどうやって救うか?――対外経済貿易大学の史世偉教授は最近ずっとこの問題を考えている。中国と欧州との貿易を研究する学者として、史教授は中国の低迷する輸出を改善するために何かしたいと思っている。

8月24日~25日、温家宝国務院総理は広東省広州、仏山、東莞などを訪れ、現在の経済情勢、特に外需安定、貿易モデル転換・バージョンアップの加速について視察し、的を絞った措置を講じて輸出を促進し成長を安定させるべきとの指示を行った。これを受けて、史氏の「中国輸出を安定させるために何かしなければ」という緊迫感はさらに増した。

史氏は、「内需促進」が共通認識になっている今、温総理が再び「輸出促進」を呼びかけたのは、昨今の貿易情勢の疲弊と関係があると見ている。

税関総署が最近発表したデータによると、中国の今年1~7月の輸出額は1兆1312億4000万ドルで、成長率は7.8%にとどまった。そのうち一般貿易輸出の成長率は8.7%、加工貿易輸出の成長率は4.4%だった。7月は輸出額がさらに大幅にダウンし、同期比成長率は6月の11.3%から1%まで急落した。「中国の輸出は現在大きな困難に直面している」と史氏は言う。

幸い、中国政府はすでに輸出促進の手を打っている。一部製品につき輸出税還付率の引き上げを行う予定で、家具、衣料、玩具など輸出商品の税還付率を現在の13~15%から17%まで引き上げる。

 

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