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冷えきった40周年 日本の意識構造分析で読み解く

  

中国の現実的選択

現実的には日本人の構成はもっと複雑で、中国人の日本人に対する見方ももっと全面的で弁証法的だ。

多くの文芸作品には、中国人が自覚的に日本人を区分けして考える傾向が反映されている。例えばさまざまなバージョンが出ている映画『霍元甲』では、日本の武士と日本の政治家の違いと対立が強調的に表現されている。前者は平和を愛する真の武士道精神を体現し、後者は卑劣な政治と陰謀、詭計を体現している。またテレビドラマ『闖関東』では、普通の日本人と中国人との深い友情が豊かに表現されているが、一方で主人公の中国人は後に日本の政治家に利用されて道徳的な苦境に陥り、必死にもがいた末、最後には死によってようやくその苦しみから逃れる。こうした叙述における日本人と中国人にはなんら異なることはなく、どちらも本性は善良で正直である。軍国主義と政治家こそが悪の根源なのである。

こうした全面的かつ弁証法的に問題を考える方法は外交分野でも長い間行われてきた。国交正常化が実現する前の数年間、中国政府は階級的見地からの分析法を用いて対日外交を導き、成果を上げた。周恩来の言葉でこの過程を総括すると、「まず中日両国民による国民外交を始め、それを半政府間外交に発展させていく。こうすることで米国の日本への支配を突破する」というものであった。

国交正常化後、民間外交の形で展開された交流は広範にわたり、深化していった。青年代表団の相互訪問、各種文化団体の相互訪問が頻繁に行われ、経済貿易関係では政府間交流とは一線を画した絆を共に築き、日本の政治家の時流に逆行する行為を抑えつけるために効力を発揮した。こうした多層的な外交は「中国に災難をもたらしたのは日本軍国主義であって、日本人ではない」という歴史認識に基づいていた。

近年になって、こうした階級的見地からの分析方法は両国外交において希薄になり、中日関係には融通のきく余地が小さくなった。日本の根本的政治利益の見地からすると、経済関係の「熱」は政治関係が「冷」たくならないようにするには至らず、教科書問題、靖国神社問題、釣魚島問題が代わる代わる起きて、両国関係はどんどん「刺激-反応」というモデルに単純化されていった。

今年の「10年ごとの区切り」はきっと中日国交正常化以来最も冷たいものになる。両国関係はさらにまずい局面になるかもしれない。我々はその心の準備もしておく必要がある。(李北方)

「北京週報日本語版」2012年9月12日

 

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