誠実で責任感ある中国の態度

蘇波氏は記者に、「中国は資源と環境の保護を強化すると同時に、国際市場にレアアースを供給し続けていく。それと同時に、他のレアアース生産国も中国と同じように世界への供給責任を担ってくれることを望む」と語った。

蘇波氏は同時に、中国は今後も外国企業のレアアース産業投資を奨励すると強調した。現在、米国、ドイツ、フランス、カナダ、日本などが中国でレアアース産業投資を行っており、独資・合弁企業は３８社に及ぶ。蘇波氏は言う。「次の一歩としては、環境保護、中古品の回収再利用とハイエンド応用、レアアース生産設備製造などの分野への外国企業投資を奨励し、中国のレアアース生産における環境保護、資源保護の能力とレベルを高めていく」。

蘇波氏はまた次のように述べた。「中国は他のレアアース生産国や消費国との協力を強化し、レアアース業界発展における資源環境問題を共同で研究して解決し、世界のレアアース科学技術と産業の持続的発展を推進していく。しかし中国がそのためにレアアース汚染対策をゆるがせにすることはない。中国政府はここ数年、レアアース業界の管理を強化する上でレアアース汚染の解決に力を入れてきた」。蘇波氏によると、国はレアアース汚染対策として、「①総合的な対策措置。採掘、生産、輸出の各段階で環境保護要求を達成し、レアアース採掘生産参入条件を整備する。②環境保護の参入基準を引き上げ、企業に環境保護への取り組みを要求し、期限通りに要求を達成できない場合は全て生産停止とする。③環境保護活動実施状況の検査と管理。現在、環境保護要求を満たしたレアアース生産企業５６社を公表している。④先進的生産技術と設備の採用とレアアース生産技術レベルの向上」という４つの措置を重点的に実施したという。