2012年は中日国交正常化40周年にあたる。人民網記者はこのほど、東京で中国国家観光局東京駐在事務所の張西竜首席代表に独占インタビューを行った。張氏は、中日国交正常化以来、両国の観光交流はかなりの進展を得、その成果は多方面に発揮されていると指摘した。
張首席代表のコメントの要旨は以下の通り。
中日国交正常化以降、観光交流では多くの進展が得られた。1979年、日本政府は中国への観光旅行を正式に解禁した。その後、日本人観光客の訪中旅行は初期発展段階に入った。1980年代に入ると、発展の勢いはさらに強まり、1990年代には急成長期を迎えた。それ以降、両国の観光交流は、急成長を続けている。
このような全体的特徴を数値で見てみると、中国を訪れた日本人(延べ人数)は、1982年に13万人、1992年には58万人をそれぞれ上回った。1997年に初めて100万人の大台を突破、2010年には370万人を上回った。この急激な増加とスピードは、ほかのどの国も肩を並べられない。成長スピードが極めて早い上、規模的にも大きい。また、中国が受け入れる外国人観光客のうち、日本人が占める割合は長い間トップだった。
中日両国の観光交流の成果は、さまざまな面に現れている。観光業自体がユニークな特徴を備えていることから、観光が社会に及ぼす影響は当然多様化する。例えば、観光交流によって両国国民の相互理解が促されたが、この理解は、観光客自身が客観的かつ現実的に相手の国家や国民を見ることによって得られたものだ。また、観光交流の発展が、中国社会の経済建設・発展に対して強力な経済的資源を提供した上、両国の貿易発展をも後押しした。観光発展の初期段階で、中国は日本の現代的交通機関を大量に導入し、旅行業サービス分野の発展に不可欠なハードウェア建設を推し進めた。同じように、中国観光業は、日本人観光客を受け入れる過程において、自らの発展も成し遂げてきた。このため、その成果は極めて大きい。
これ以外に、貿易、経済交流、貿易発展、とりわけ中日両国間の貿易不均衡是正に対し、観光の発展は大きく貢献してきた。また中日観光交流のさらに大きな成果として、外交分野の空白を埋めたことが挙げられる。(編集KM)
「人民網日本語版」2012年6月29日 |