日本と中国の政府は日中国交正常化40周年の今年を「中日国民交流友好年」に指定。その政府指定活動として25日、広島の誇る郷土芸能「神楽」が北京で公演された。神楽の中国公演は初めて。中国共産党史の公式サイト「中国共産党歴史網」が報じた。
同イベントは、北京市政府外事弁公室や日本国駐中国大使館の協力の下、中国国際交流協会や中国和平発展基金会、広島の民間非営利団体(NPO)法人「世界」らの共催で開催された。
公演前、中国国際交流協会の李成仁副会長や「世界」の中田選理事長、日本駐中国大使館の山田重夫行使らがあいさつを述べた。
李副会長はあいさつの中で、「国の交わりは民の相親しむに在り(国民同士が親しくしてこそ、国同士の関係もうまくいく)。中日の友好の基礎は民間にある。民間の人文交流は中日関係の大きな特徴となっており、国交正常化にも大きな役割を果たした」と指摘した。一方、中田理事長は「日本にとって、中国は文化の恩人。広島の神楽は日本最古の伝統芸能で、ある意味『日本人の魂の起点』とも言える」と紹介。山田公使も「広島の神楽を中国で公演することで、さらに多くの中国の方に日本の伝統芸能を知ってもらい、それにより両国の国民の心が結ばれることを望んでいる」と語った。(編集KN)
「人民網日本語版」2012年6月27日