中国無形文化遺産生産性保護成果展で、さまざまな年齢層の来場者が多彩な中国伝統芸術を楽しみ、製作過程を体感しました。武強年画のブースでは、継承者である康英勤さんの解説で、竜の年画の製作工程を見学することができました。
武強年画は中国伝統の民間木版画で、宋・元代に始まり、清代に盛んになりました。千年近い歴史の中で、色濃い地方色が育まれました。誇張されたデザインと鮮やかな色、題材も種類も多く、古代にこの地を支配した燕と趙の文化を象徴するものです。農耕文化も色濃く反映しています。
社会が進歩するにつれて、武強年画の題材や構図、顔料は変化してきました。唯一変わっていないのは伝統的木版印刷技術。今もなお、全て手作業で行われています。康さんはこの木版印刷技術の伝承者です。
「北京週報日本語版」2012年6月25日
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