会議を司会し、重要談話を発表する胡主席
第12回上海協力機構首脳会議が7日、人民大会堂で行われた。中国の胡錦濤国家主席が議長を務め、カザフスタンのナザルバエフ大統領、キルギスのアタンバエフ大統領、ロシアのプーチン大統領、タジキスタンのラフモン大統領、ウズベキスタンのカリモフ大統領が出席した。各国首脳は加盟国間の友好協力の深化や重大な国際・地域問題について踏み込んで意見交換するとともに、上海協力機構の今後の発展に向けて計画をまとめ、新たな重要な共通認識にいたった。
胡主席は「長期的平和の維持、共同繁栄の促進」と題する重要談話を発表。「上海協力機構は新たな出発点に立っている。われわれは今後10年間の上海協力機構の発展の目標を定め、その実行に努力し、発展の方向性を明確にし、具体的なステップと措置を計画し、上海協力機構のより良く、より速い発展を確保して、各加盟国に確かな利益をもたらし、地域、さらには世界の平和と発展に新たな貢献をすべきだ」と述べた。
胡主席は次の4点を提案した。
(1)上海協力機構を調和のある睦まじいふるさとに築き上げ、意思疎通と協議を強化し、相互理解と相互信頼を強化し、「長期善隣友好協力条約」を全面的に実行し、調和のある地域の構築に努める。
(2)上海協力機構を地域の安全と安定の力強い保障に築き上げ、安全保障協力体制を築き、整え、3つの勢力(分離独立派・宗教過激派・テロリスト)の活動空間を制圧し、麻薬密輸や国際組織犯罪など暴力団勢力を取り除き、主権・独立、領土保全、安全・安定の維持に向けた各国の努力を断固支持する。
(3)上海協力機構を地域経済発展の推進力に築き上げ、実務協力を揺るがず推し進め、鉄道、道路、航空、通信、送電網、エネルギーパイプラインの相互接続事業の完成に努め、開発銀行、食糧安全保障協力体制、種子バンク、農業モデル普及基地、エネルギークラブを構築し、貿易と投資の円滑化を進め、科学技術、文化、教育、医療衛生分野の協力を強化する。
(4)上海協力機構を国際交流実施と国際的影響力拡大の効果的な場に築き上げ、国際・地域組織との協議を強化し、平和を守り、発展を促進し、世界の多極化と国際関係の民主化を推進する。重大な国際・地域問題において各加盟国は意思疎通を強化し、立場の協調を図る。
胡主席は「各加盟国と共に、首脳会議での合意事項を全面的に実行し、上海協力機構の各協力を着実に推進し、上海協力機構発展の未来を共に切り開きたい」と述べた。
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