甘粛省博物館(同省蘭州市)は20日、同博物館と大阪市立東洋陶磁美術館(大阪市北区)が同日北京で、「国際友好館」協議を締結したと発表した。両館の姉妹提携により、双方の国際文化や所蔵文化財の保護、学芸員交流などが一層促され、甘粛省さらには中国の歴史・文化の国際化につながると期待される。ニュースサイト「中国新聞網」が伝えた。
甘粛省博物館は今年3月、国内6博物館と共に大阪市立東洋陶磁美術館と、「清き陶磁器の雅な余韻---日本江戸伊万里名陶展」巡回展をスタートし、初回となった甘粛省で好評を博した。甘粛省博物館の俄軍・館長は20日、「巡回展での協力をベースに、両館は国際友好館を共に構築し、甘粛省、そして中国の歴史と文化をさらに海外の皆様にご紹介し、甘粛省と大阪市、さらには両国文化事業の発展を促したい」と述べた。
俄館長は、「中日両国の文化交流は幅広く、哲学・文学・史学・科学・宗教・美術・音楽・書道・民俗はもとより、物質文化・制度文化・精神文化などあらゆる面において、両国の文化交流の足跡がみられる」と語った。
また、「甘粛省博物館は色鮮やかな貴重な特色ある陶磁器を所蔵している。大阪市立東洋陶磁美術館も同じく、中国・日本・韓国の陶磁器をメインに保護・展示しており、似通った所蔵品、そして陶磁器芸術の魅力を再現・発展させることに尽力するという目標は、両館の円滑な姉妹関係構築を促し、人類共通の文化遺産である陶磁器の後世への伝承につながる」と示した。
俄館長はさらに、「姉妹提携は両館の友好協力に新たな1ページが記された証であり、協力の前途は明るく広く、さらに大きな基盤ができる。そして中日両国の陶磁器芸術の相互交流と融合、進取の精神を表しており、東洋芸術のきらびやかさや繁栄を十分に物語っている」と語った。(編集HT)
「人民網日本語版」2012年5月21日 |