―中日国交回復十五周年を記念して 肖向前
十五年前、中日両国政府のあいだで共同声明が調印され、中日国交正常化が実現した。これは二十年にわたる長期の下準備をふまえたものであり、一九七二年の国際大ニュースとなった。とくに指摘すべきは、アメリカのキッシンジャーとニクソンがあいついで訪中し、世界情勢に大きな変化が起こった後の出来事であったことである。アメリカの「頭越し」外交があったからこそ、日本はそれを飛び越えて中国との国交正常化にふみ切ったのである。中日国交正常化の実現はアジア·太平洋地域に大きな影響をあたえ、世界戦略にも大きな影響をおよぼした。ここに、日本は中国との戦争状態を正式に終結させ、半世紀にわたった不愉快な歴史に終止符を打った。これは世界における日本のイメージ転換に大きく役立った。「中日両国人民は世々代々にわたって友好的につきあっていこう」というスローガンが、当時もっとも大きな呼びかけとなった。このスローガンの意義は大きく、その実現をめざして中日両国人民はこれからも努力をつづけていくであろう。
|