外交部の洪磊報道官は16日の定例記者会見で、沖ノ鳥礁問題に関する国連の大陸棚限界委員会の審査結果について質問に答えた。
----大陸棚限界委員会は先日、日本の大陸棚拡大申請の沖ノ鳥礁に関わる問題について審査結果を示した。日本メディアは、日本の主張する「沖ノ鳥島」北方の四国海盆海域を含む大陸棚31万平方キロメートルの拡大が委員会に認められたとする日本外務省の発表を報道。中国側が「岩」としている「沖ノ鳥島」も大陸棚確定の基点とされ、「島」と認定されたとしている。これについてコメントは。
大陸棚限界委員会の発表によれば、委員会は日本の大陸棚拡大申請に対する審査結果を採択した。委員会は沖ノ鳥礁を基点とする日本の大陸棚拡大申請は承認していない。沖ノ鳥礁が委員会に「島」と認定されたとの日本側の主張には全く根拠がない。
実際には、日本側が申請した約74万平方キロメートルの大陸棚のうち、最終的に委員会に認められたのはわずか31万平方キロメートルだ。委員会にまだ認められていない大陸棚には、日本が沖ノ鳥礁を基点に主張している九州パラオ海嶺南部海域(約25万平方キロメートル)が含まれる。
日本側は沖ノ鳥礁北方の四国海盆海域が認められたことに言及しているが、この海域は日本の他の陸地領土に基づく大陸棚拡大であり、沖ノ鳥礁とは無関係だ。
日本が大陸棚拡大を委員会に申請した後、中国と韓国は繰り返し国連事務総長に口上書を渡し、国際法に基づき、人の居住に適さない沖ノ鳥礁に排他的経済水域(EEZ)や大陸棚を設定すべきではないと強調し、日本の主張する沖ノ鳥礁を基点とする大陸棚拡大を認めないよう委員会に要求した。多くの国々も沖ノ鳥礁に関する日本側の不法な主張に異議を唱えている。沖ノ鳥礁問題に対する委員会の判断は公正かつ合理的で、国際法に合致し、国際社会全体の利益を守るものであり、中国側は歓迎する。(編集NA)
「人民網日本語版」2012年5月17日
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