日本環境省は24日、新潟県佐渡市の自然界で36年ぶりに誕生した国の特別天然記念物・トキのひなの写真を新たに公開した。23日までにひな3羽が確認されていたが、24日のビデオによる観察では同時に2羽が巣の中で確認された。大きさなどから見て2羽は生後1週間程度、1羽は2‐3日とみられている。このまま順調に育てば、孵化してから40日ほどで巣立つ。中国共産党の機関紙「人民日報」が報じた。
佐渡市の野山に現在いる四十数羽のトキは、中国から贈られた同種のトキを同市にあるトキ保護センターの人工飼育下で繁殖させ、2008年以降放鳥したものだ。日本産の最後の1羽「キン」は2003年に死に、一旦絶滅状態になっていた。放鳥したトキが生んだ卵の孵化に成功したのは今回が初めて。
新潟県の泉田裕彦知事は取材に対して、「これは多くの人の努力の結果。今年は日中国交正常化40周年でもあり、両国の友好にもつながる」とコメントした。(編集KN)
「人民網日本語版」2012年4月25日 |