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北京週報>>特集>>中日国交正常化40周年>>評論  
加藤嘉一氏、中国の10年間の変化を語る

 --この10年間、中日両国の国民は、さまざまな出来事を経験しました。国民感情の対立の激化、領土権問題、四川省大震災、東日本大震災、中国が日本を抜き世界第2の経済大国となったこと等です。これらの出来事の中で、日本人の中国に対する態度には、どのような変化がありましたか。

 加藤:日本人の中国に対する態度とは、まず受け入れることだと思います。日本人は中国の台頭を受け入れ、中国が日本を追い越すことを受け入れています。しかしそれと同時に、中国のGDPが日本を上回ったとしても、1人当たりのGDP、社会保障、福利厚生等の面が、日本に及ばないこともよく分かっています。そのため一方では尊大になり、一方では卑屈になっています。日本人は中国人に対して、この二極化された心理状態を持っています。しかし日本人は、中国の台頭と発展を受け入れていると思います。中国と日本の互恵関係はかつてないほど緊密化しています。多くの人々はこの現状を理解していないようですので、私は常々「理解を重視し、常識に帰り、共同認識を再構築する」と言っています。

 --中日民間交流の代表者として、中日民間交流に不足している部分は何であると思いますか?

 加藤:今年は日中国交正常化40周年ですが、私たちに今最も必要なのは、対等な交流だと思います。日本の対中ODAの有償資金協力は2007年に打ち切られているにも関わらず、日本は依然として高い場所から中国を見下ろしています。日本は中国に何を提供すべきか、これはそもそも対等な関係ではありません。この40年間を経て、両国の政治・経済・文化・社会・両国の実力・総合的国力が、かつてないほど近づいています。このような時こそ、心理状態が極めて重要となってきます。私は両国の国民が、「戦略的忍耐力」を持つべきだと訴えてきました。中国と日本は、共同の事業と共通の認識を増やしていくべきです。友好のための友好ではなく、友好的な精神を具体的な事業により反映させていかなければなりません。ゆえに私たちは共同で事業を手がけ、対等な交流を促進するべきです。これまでのギブ・アンド・テイクによる不平等かつ単純な二元的関係は、もはや存在しません。四十にして惑わずと言うではありませんか。私たちに最も必要なのは対等な関係で、互いに必要とし合う交流こそが最も重要なのです。(編集YF)

 「人民網日本語版」2012年3月28日

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