日本外務省がまとめた2012年度版「外交白書」の原案が24日、明らかになった。アジア太平洋地域の安全保障について、日米同盟を基軸とし、主体的努力を通じて積極的に貢献する方針を表明。同時に、日米中3カ国対話の必要性を強調して、中国に対して「硬軟両様」の戦略を打ち出しているのが特徴だ。
原案は「要となる在日米軍の安定的駐留を支え、抑止力を確保」すると同時に、2010年12月に閣議決定した防衛大綱に基づき「機動性を備えた動的防衛力を築く」としている。
対中関係では「中国の透明性を欠いた軍事力の強化や海洋活動の活発化は国際社会の懸念事項」として、前年同様に透明性の向上を要求。また「アジア太平洋地域の秩序構築過程には中国の参画が不可欠」と指摘し、対話促進と地域問題の解決にしかるべき役割を果たすよう求めている。
この戦略には米国と連携して中国を牽制し、地域秩序の構築に責任ある姿勢を国内外に示す狙いがあると分析される。玄葉光一郎外相が4月6日の閣議に報告する。(編集NA)
「人民網日本語版」2012年3月26日
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