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在中国日本大使館の岩本参事官にインタビュー

 

▽国民の心理 上を向いて歩こう

京華時報:震災後、国民の心理にはどのような変化が生じましたか?

岩本参事官:被災者の多くは先が見えない生活と、新たな場所での再スタートという二重のプレッシャーに直面し、心に大きな傷を抱えている。政府は専門家チームを派遣し、被災地でのカウンセリング、特に子供の心理カウンセリングを行っている。阪神淡路大震災など、日本はこれまでも大地震を経験したことがあるが、津波の恐怖と原発の影響を受けた地震は今回が初めてだ。

京華時報:テレビを見ると、涙を流す日本人はほとんどいません。日本人はどのようにして自らを慰めているのですか?

岩本参事官:被災地でこんな言葉を言った人がいる。「暗すぎて今までに見たことないくらい星が綺麗だよ。仙台のみんな、上を向くんだ!」。日本の集団主義が今、力を発揮している。きずなが強まり、人々は家族た友達の大切さを改めて知った。平穏な一日一日が、ありがたいものだと感じるようになった。

京華時報:映画「日本沈没」の樋口真嗣監督はかつて、「地震や戦争など、特に大災害を経験するたびに、日本は生まれ変わり、大きく1歩前進してきた」と語っています。日本にとって、東日本大震災がこのようなきっかけとなると考えますか?

岩本参事官:震災が起こる前から、日本の経済構造にはすでに問題が現れており、高齢化の問題もあった。現在我々は、経済の持続的成長を保障するために力を尽くし、新たなモデルを模索している。もしかすると大地震はきっかけになるかもしれない。

■岩本桂一氏 略歴

在中国日本大使館参事官。東京外国語大学、米ハーバード大学卒。読売新聞、外務省、在米国日本国大使館に勤めた後、2010年7月に訪中。(編集SN)

「人民網日本語版」2012年3月20日

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