訪米中の中国の習近平国家副主席は14日、国防総省を訪れ、バネッタ国防長官やデンプシー米統合参謀本部議長ら軍高官と会談した。中国の首脳が国防総省を訪れたのは10年ぶり。会談で習副主席は「健全で安定した信頼できる軍事関係の構築が不可欠」と軍事関係を重視する真摯な姿勢をアピールした。16日の中国共産党の機関紙、人民日報(海外版)が伝えた。
習副主席の今回の訪米は、両国の首脳間で交わされた合意を具体化する重要な措置で、中米関係の全面的推進に向けた年頭の重要な外交活動。戦略的な高みと全体的な視野から両国の軍事関係の現状を見据え、今後の方向性を確定する糸口となる。安定した信頼できる国家関係には、安定した信頼できる軍事関係の支えが必要だ。健全で安定した信頼できる中米両軍の関係は、互いの共通利益に合致するだけでなく、アジア太平洋地域ひいては世界の平和と安定に資する。両国関係の大局から軍事関係を発展させることは中国の一貫した政策方針であり、相互信頼が両軍関係の健全で安定した発展の重要な礎であることは長年の経験からも見て取れる。
相互信頼を深めるには、相手の戦略的意図を全面的かつ正確に読み取ることが必要だ。両国はイデオロギーや時代遅れの考え方を捨て去り、客観的かつ理性的に相手の発展と向き合うべきだ。中国は平和的な発展の道を断固として歩んでおり、中国の発展は米国にとって試練ではなく、チャンスだ。中国は防衛的な国防政策を貫いており、無意識であっても米国に脅威を及ぼすことはありえない。
相互信頼を深めるには、互いの共通利益をより確かにものとし、さらに拡大させる必要がある。アジア太平洋地域は両国の利益が最も集中している地域で、広い太平洋は協力の可能性に満ちている。現在、中米両軍はテロ対策や核不拡散、海賊対策、人道支援など非伝統的な安全保障分野だけでなく、地域の平和・安定の維持や国際問題の対処においても利益の接点が日増しに増えつつある。平和的な発展が主流となる中、両国は軍事的安全保障をめぐる旧アジェンダを故意に強調し、互いの信頼を損なうのではなく、共通利益をさらに拡大していくべきだ。
相互信頼を深めるには、互いの核心的な利益と関心事に配慮し、尊重し合う必要がある。国の根本的な利益を守ることは軍隊が負うべき責任だ。相手の革新的な利益や重大な関心事にかかわる問題で尊重し合って初めて、軍事関係の発展に活力がみなぎる。
相互信頼を深めるには、意見の食い違いや敏感な問題を適切に処理する必要もある。両国はいずれも偉大な国で、中米両軍の肩には、世界と地域の平和を維持するという重責がのしかかっている。意見の食い違いや摩擦を減らし、リスクを抑制しなければ、両軍が世界の平和と発展に真に貢献することはできない。中国は、米国と向き合い、誠意と実質的な行動で両軍の軍事交流・協力を妨げる障害や困難を着実に取り除き、軍事関係の安定した発展を推進したい考えだ。
新たな歴史的局面を迎えている今、相互信頼を醸成し、深めていくことは中米両軍にとって理にかなった必然的な選択であり、双方が当然負うべき重責でもある。両国は、軍事関係の発展に向けた首脳間の合意を基礎に、今回の訪米成功をきっかけとして、「尊重・相互信頼・対等・互恵」の原則に基づいた信頼関係の強化を図り、中米両軍の友好関係を推し進めていかなければならない。(筆者 中国国防部外事弁公室主任<室長>、少将 銭利華/編集YT)
「人民網日本語版」2012年2月20日
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