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日本の児童にこま回しを教える中国の児童 |
宋慶齢基金会の中国青少年代表団一行20人が8日午前6時、バスで東京近郊を出発し、昨年の東日本大震災の際、津波で大きな被害を受けた宮城県石巻市に向かった。代表団は中国の児童・生徒の心よりの同情とあいさつの言葉を手に遠路、石巻市に到着した。人民日報のウェブサイト「人民網」が伝えた。
一行は最初に、同市雄勝(おがつ)町の雄勝中学校に赴いた。雄勝町は津波で壊滅的な被害を受け、同中学校の校舎は折れ曲がった鉄骨のみが残り、地元の高校に移転した。慰問公演で、芳草地小学校(北京市朝陽区)の鐘上・さんは、青海省玉樹地震で両親を失ったチベット族の児童、才文拉毛さんが書いた慰問の手紙を朗読し、慈しみと励ましの心に満ちた言葉に、雄勝中学校の生徒らは熱い涙を浮かべた。砂金菜々さん(3年)は、「才文拉毛さんの手紙に非常に心を打たれました。中国の被災地の友達へ『私たちは同じ若い世代として、勇気を持って挫折に負けず、折れない心を持ちましょう』と伝えたい」と語った。
仙台市蒲町(かばのまち)小学校の校舎は地震で損壊はしなかったが、全体が20センチ沈下し、安全が危惧されている。一行は9日午前、日本の児童らに中国舞踊、楽器、武術、書道などを披露した。こま回し、ハンカチーフの舞、武術には大きな拍手が沸いた。慰問公演が終わると、蒲町小学校の生徒と交流し、同小の多くの児童が、こま回し、ハンカチーフの舞を覚えたいと手を挙げた。代表団の児童らは日本の児童の手を取り、こま回し、ハンカチーフの舞を教え、あたたかな友好交流のひとときとなった。
一行の心のこもった公演へのお礼として、蒲町小学校の教員・児童は合唱を贈った。教員の指揮で高学年が「さくら」を、児童代表の指揮で低学年が震災復興の歌を合唱、深く透き通った歌声に、被災地小学生の淡くも堅い意思が感じられ、中国の児童・生徒らの心を揺さぶった。(編集HT)
「人民網日本語版」2012年2月10日
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