07年以降、日本社会では60歳以上で企業で働く人の数が増え、60~64歳の男性の就業率は70%以上と、欧米諸国よりはるかに高かった。こうした高齢者の働く意欲は日本の財産といえ、日本を「生涯働ける社会」へと歩ませ、「死ぬまで国のために尽くす」という社会環境が整えられた。
問題は5年後だ。日本厚生労働省の人口動態統計の推計によると、2011年の出生数は前年比1万4000人減の105万7000人、死者数は同6万4000人増の126万1000人。高齢化によって死者数が増え続ける一方、少子化によって人口が減り続け、今後人口の減少幅は拡大するだろうと同省は分析する。
「2012年問題」、つまり日本の人的資源の不足は現実として目前にある。この問題を解決する唯一の方法は、様々な形で海外の労働力や移民を受け入れることだ。日本はその準備ができているだろうか?(文=蒋豊)
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年1月4日 |