中国日本友好協会と日本の創価学会教育本部が主催した中日友好教育実践報告交流会が29日、中国人民対外友好協会の和平宮で開催された、同本部の教員による訪中団と北京の小中学校の校長や教員が参加して、交流を深めた。
交流会ではまず同協会の関立トウ秘書長(事務局長)があいさつに立ち、「創価学会は日本の中日友好推進の重要なパワーであり、長年にわたり一貫して平和運動や教育文化交流に力をいれてきた。両国人民の友好関係の希望は青少年の上にある。両国人民の相互理解を深めるには、中日間の友好事業が子々孫々の代へと発展していくこと(が必要)であり、両国の教育関係者は歴史的な大任を背負っている」と述べた。
交流会では、日本から参加した宮本静子さんと岡信行さん、中国の北京景山学校の徐蕾さん、この3人の教員がそれぞれの勤務する学校の教育方針や特色、自身の教員としての歩みの中で得たことなどについて報告を行った。宮城県からやって来た宮本さんは「東日本大震災から復興の未来へ 生徒とともに希望を胸に前進」と題する報告の中で、3月11日に東日本大震災が発生した後、勤務先の中学校で起きた感動的な出来事、自身の感じたことなどを情感豊かに述べた。地震発生時、宮本さんの学校では卒業式が行われていた。地震に続いて突如津波が発生すると、生徒14人の命が失われ、生存者も家や制服、教科書などが押し流された。苦しい状況の中で、教員も生徒も悲しみをこらえて再び立ち上がったという。報告の中で、宮本さんは改めて声を詰まらせ、会場は水を打ったように静まりかえった。
日本の創価学中学・高等学校の狩野俊一校長は閉幕にあたってのあいさつの中で、このたびの交流会は中日友好のゴールデンブリッジとなり、中日間の友好関係をさらに前へと発展させるものとなる、と述べた。
同本部の訪中団は今月25日に北京入りし、30日までの間に北京市や天津市などを訪問して交流活動を行う予定だという。(編集KS)
*トウ:「さんづくり」に「丹」
「人民網日本語版」2011年12月30日 |