欧州債務危機は2009年にギリシャから始まった。大量の財政赤字が明らかになったため市場が恐慌に陥り、ギリシャ国債は格下げされ、さらにはアイルランド、ポルトガル、スペインなど各国に影響し、欧州債務危機が全面勃発した。2011年6月、イタリア政府債務問題により危機が再燃。国際的な信用格付け会社のスタンダード&プアーズ社は12月5日、ドイツとフランスを含むユーロ圏15カ国を「クレジット・ウォッチ・ネガティブ」に入れ、「悪化し続ける主権債務危機はユーロ圏の最も安定した経済体にも影響しつつある」との認識を示した。
2011年12月8~9日、EUサミットがブリュッセルで開催され、債務危機対応策が討議された (新華社/ロータス)
|