(2)互恵協力を深め、協力の目玉をつくる。中日は互いに主要な経済・貿易分野協力パートナーであり、世界経済の発展の潮流に着眼して、グリーン経済、低炭素経済、循環型経済、ハイテク分野の協力を強化し、二国間経済・貿易協力のモデル転換と高度化を促し、両国関係の物質的基礎を固めるべきだ。東日本大震災後の復興作業の積極的な進展を喜ばしく思っている。引き続き必要な助力をするとともに、関係分野で協力を強化したい。
(3)人的・文化交流を拡大し、友好的感情を深める。国交正常化40周年記念を契機に、長期的視点で取り組みを強化し、計画を整え、青少年、中堅・若手幹部、文化、観光、メディア、地方など広範な分野で粘り強く交流を推し進め、豊富で多彩な活動を共催し、両国民間の相互理解と友好的感情を深め、中日友好の社会的基礎を突き固めるべきだ。
(4)地域協力を推進し、国際問題での協調を強化する。日本側と共に北東アジアの平和・安定維持に尽力し、アジア地域協力を推進し、金融危機、気候変動、環境・エネルギーなどグローバルな問題への対応における対話・協調・協力を強化したい。
(5)両国間の溝を適切に処理し、安定の大局を維持する。両国間の溝や対立は対話や協議を通じて適切に処理すべきだ。長年来、双方は両国間の敏感な問題について少なからぬ共通認識と了解を蓄積してきた。引き続きこれを維持し、遵守すべきだ。
野田首相は「日中は一衣帯水の隣国で、経済的結びつきが日増しに緊密化している。中国の発展は巨大なチャンスであり、日中関係は両国および世界にとって非常に重要だ。双方は大局に立ち、両国関係を安定的に発展させる必要がある。来年両国は国交正常化40周年を迎える。中国側と共に努力して各分野の交流・協力を強化し、両国の戦略的互恵関係を一層深化させたい。国民感情は非常に重要だ。双方は青少年交流を中心とする対話や交流を通じて、相互理解を深め、国民感情を改善し、両国関係における民意の土台を強化すべきだ。地域・国際問題で協議・協調を強化し、アジア太平洋および世界の安定と繁栄に積極的な役割を果たすべきだ。両国間の問題については、両国関係に悪影響を及ぼさないよう、大局に立って適切に処理すべきだ」と述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2011年11月13日
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