日本のアニメ業界にはかつて、各国のアニメ制作者のキャラクターに対する考え方が異なるなど、各国の文化の違いが障害となるという考えがあり、海外の企業などとの提携には及び腰だった。しかし布川理事長は「日本国内のアニメ市場は現在縮小しているが、中国などの海外市場は拡大を続けている。そのため、その市場をさらに開拓することに望みをかけており、アニメ制作の面での提携を進めて行きたい」とし、「日中両国の間では現在、日本の手描きの手法で中国の物語を描いたり、中国のアニメ業界の人材を研修に招いたりと、アニメ産業における提携や交流が活発化しており、これらは互いにとって有益となっている。中国のアニメ業界の人材の中にもすでに基礎が築かれており、絵画センスの面でもう少し向上できたら、将来日本を追い抜く可能性もある」と指摘し、文化の違いという問題は克服できるものとの見方を示している。
布川理事長は「予算に限りはあるものの、アニメ制作に携わっている人は手抜きをしたりすることはなく、みんな心をこめてアニメを作っている。これが日本のアニメが国内外で広く受け入れられる根本的な要因」と指摘している。(編集KN)
「人民網日本語版」2011年12月8日 |