胡錦濤国家主席は2011年11月12日、米ハワイ州の州都ホノルルで日本の野田佳彦首相と会談した。両首脳は中日関係その他共通関心事について意見交換し、両国の戦略的互恵関係を引き続き深化させることで一致した。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
胡主席は「中日は隣国で、共にこの地域と世界における重要な国だ。双方にとって中日関係は最も重要な二国間関係の1つだ。国交正常化から39年、双方の共同努力の下で、各分野の交流・協力はかつてない水準に達している。中日関係の改善と発展は両国および両国民に重大な利益をもたらしただけでなく、アジア、さらには世界の平和・安定・繁栄への積極的な貢献にもなった」と表明。
また「中国は常に戦略的・長期的視点から中日関係の発展を重視し、中日友好政策を堅持している。日本側と共に両国民の根本的利益に着眼し、中日間の4つの政治文書に記された原則と双方間の重要な共通認識に従い、二国間、地域、グローバルの3つのレベル、および政治・経済・人・文化など各分野で、対話・交流・協力を全面的に強化し、戦略的互恵関係の持続的で踏み込んだ前向きな発展を促し、来年の国交正常化40周年を共に迎えたい。野田首相が就任後、中国との戦略的互恵関係の深化に努める方針を表明し、日本政府の基本外交政策として強調していることは、中日関係重視の現われであり、称賛したい」と述べた。 胡主席は両国関係の発展について次の5つの意見を示した。
(1)ハイレベル交流を継続し、政治的相互信頼を強化する。政府、政党、議会など各分野の対話と交流を踏み込んで推し進め、相互信頼の強化に努め、戦略的互恵関係の推進に向けた政治的基礎を固めるべきだ。
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