中国有人宇宙飛行プロジェクトの武平報道官は、国務院新聞弁公室が3日午前に行った記者会見において、ドッキング目標機「天宮1号」と宇宙船「神舟8号」のドッキング状況について説明した。人民日報が4日に伝えた。
武報道官によると、神舟8号と天宮1号は3日午前1時36分、高度343キロメートルの軌道上でドッキングに成功した。結合体はすでに地球を約6周しており、設備は正常で、各テストも順調に行われている。神舟8号は11月17日夜に地球に帰還する予定となっている。
今回のドッキングの成功は、同任務が重要な段階的成果をおさめたことを意味し、任務の全面的な完了に向け、基礎を固めた。
武報道官によると、ドッキングの中核となるドッキング機構は相当複雑な構造で、数百のセンサー、1千余りの歯車、数万の部品から構成される。中国は1990年代中頃からドッキング機構の研究を始め、10年あまりの努力を通じ、ドッキング機構の設計、生産、試験体系を打ち立てた。一連のキーテクノロジーで飛躍を果たし、地上でのテスト回数は1千回あまりに上った。
昨年10月、中国初のドッキング機構フライトモデルが完成、現在は神舟8号と天宮1号にそれぞれ設置されている。これにより中国はドッキング機構を独自に開発・生産できる国の1つとなった。
武報道官によると、開発任務を行う企業のほとんどは国有企業であり、民営企業も一部存在するという。中国のドッキング機構の部品は中国が独自開発・生産したもので、神舟8号の設備600台あまりも全て中国が独自開発したものだ。(編集SN)
「人民網日本語版」2011年11月4日
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