神舟8号、宇宙飛行士のダミー人形2体を搭載
白い船内宇宙服を着て狭い座席シートに横たわり、体はベルトでしっかりと固定されている--。現在宇宙空間でドッキング目標機「天宮1号」の後ろを追いかけている宇宙船「神舟8号」の船内には今、2人の「宇宙飛行士」が乗っている。人民日報が2日に伝えた。
中国宇宙飛行士センターが明らかにしたところによると、神舟8号には宇宙飛行士と同じ体重を持ち、生体機能をシュミレーションする各センサーがついたダミー人形2体が搭載されているという。
同センターの専門家・許志氏によると、ダミー人形はそれぞれ重さ75キロで、本物の船内用宇宙服を着、生体機能をシュミレーションできる装置が設置してある。この装置を通じ、心拍数、呼吸、体温、血圧のデータを地上に伝送することができる。
ダミー人形が着ている宇宙服は、宇宙船の打上げ・帰還・軌道変更時に宇宙飛行士が実際に着るもので、緊急時は命を救う役割も果たす。船内の空気漏えいによる減圧が発生した場合、宇宙服は直ちに飛行士に酸素を提供する。
宇宙服専門家の劉向陽氏によると、現在女性宇宙飛行士用の宇宙服を開発中で、体型にあわせて体にフィットする作りになるという。
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