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評論  
中日の相互信頼を妨げる病巣を除去する

 

少なくとも、「中国は日本の脅威」と考える必要は全くない。

昨年、中日友好委員が表敬訪問した際、菅直人前首相は「中国は日本から教訓を汲み取り、急速な発展期に誤った道を選択しないようにしてほしい」と述べた。この忠告は私の胸に響いた。私はずっと「中国は本当に平和発展路線を歩むだろうか?」と胸に手を当てて自問してきた。

無論本当に歩む。これは中華文明に備わった独特の連続性、包容性、開放性だけが理由ではない。それ以上に、近代以来、戦乱と貧困の苦しい経験の中で、中国人民が平和の貴さ、発展の差し迫った必要性を深く感じ、平和でこそはじめて安心して暮らし、楽しく働くことができ、発展してこそはじめて衣食を満たすことができると深く信じるにいたったからである。特に現実的に見れば、中国の近代化は世界人口の5分の1の近代化であり、長い歴史的プロセスだ。このプロセスにおける困難や問題は、その規模も難しさも、稀に見るものだ。今後相当長期間、中国は発展途上国のままだ。このことから、近代化推進に力を集中し、発展と民生の問題の解決に集中しなければならないことが決定づけられる。平和で安定した国際環境を常に必要とし、対外交流協力を展開することが決定づけられる。たとえ将来強大化しても、中国の発展の基本的前提条件は依然平和であり、平和発展路線からそれる理由はない。中国の平和的発展の決定的要因と内的原動力は、自らの基本的国情と文化伝統、根本的利益と長期的利益に基づいているのであり、他国を説き伏せたり、取り入ったり、騙すためではない。

中国は今後も発展に努力する。だが発展する中国は、決して日本の脅威ではない。われわれとわれわれの次の世代はより賢く、理性的で、中国と日本は共にアジアと世界の平和を守ることで自らを発展させ、また自らの発展によってアジアと世界の平和を守るものと信じている。(編集NA)

「人民網日本語版」2011年10月27日

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