周恩来総理は集会であいさつをおこないつぎのように指摘した。中国人民が毛主席の指導のもとでおこなった偉大な闘争、その偉大な勝利は、孫中山の理想をはるかにしのいでいる。きょう、孫中山を記念するにあたって、われわれは、永遠にわれわれの偉大な指導者毛主席のあとにしたがい、永遠に革命的人民の側に立ち、新しい事物の学習に努力し、たえず自己を改造し、社会主義革命の烈火のなかでいつまでも前進しなければならない。

首都の革命的大衆と紅衛兵一万余名は、十一月十二日午後盛大な集会をひらき、偉大な革命の先駆者孫中山先生の生誕百周年をおごそかに記念した。

この記念集会には、周恩来、宋慶齢、董必武、陶鋳、陳伯達、鄧小平、劉少奇、朱徳、李富春、陳毅、賀竜、譚震林、葉剣英、李雪峰、謝富治、劉寧一、蕭華、楊成武、郭沫若、何香凝、楊明軒、程潜、張治中、アペイ·アワンジグメ、周建人、徐冰、高崇民、蔡廷鍇、鄧子恢、李四光、謝覚哉、沈雁冰、許徳珩、李徳全、楊秀峰、張鼎丞、鄧穎超、廖承志、穆欣、解学恭、許広平、李宗仁、熊克武、邵力子、章士釗ら諸氏が出席した。

開会にさきだち、周恩来、宋慶齢、董必武、陶鋳、陳毅、何香凝が集会に参加した一部の外国の友人と香港、マカオの人士、華僑（かきょう）代表と会見した。

集会は、壮大な人民大会堂でおこなわれた。会場には「偉大な教師、偉大な指導者、偉大な統帥者、偉大な舵手毛主席万歳！」「偉大な革命の先駆者孫中山先生を記念する！」と書かれた大きな幕がかかげられていた。議長席の中央には孫中山先生の画像がかかげられ、その両側には十本の赤旗が並び、「一八六六―一九六六」の金文字がつけられていた。

開会にさきだち、参加した労働者、人民公社社員、解放軍指揮員·戦闘員、紅衛兵、機関幹部が声をそろえて、毛主席が十年前に書いた『孫中山先生を記念する』という文章のなかのつぎのことばを朗読した。「事物はつねに発展するものである。一九一一年の革命、すなわち、辛亥革命は、ことしで四十五年にもならないが、中国の様相はまったく一変した。さらに四十五年たって二千零一年、すなわち二十一世紀にはいるころには、中国の様相はもっと大きく変わるだろう。中国は強大な社会主義工業国に変わるだろう。中国は当然そのようにならなければならない。なぜなら、中国は九百六十万平方キロの土地と六億の人口をもつ国であり、中国は人類のためにかなり大きな貢献をしなければならないからである……」。

午後三時三十分、董必武中華人民共和国副主席が記念集会の開会を宣言した。満場の人びとは起立し、楽隊が国歌をかなでた。

董必武副主席が最初に開幕のあいさつ（第一〇ページ参照）をおこなったあと、周恩来総理があいさつ（第一一ページ参照）をのべた。

つづいて、宋慶齢中華人民共和国副主席は、『孫中山―堅忍不抜、百折不撓の革命家』と題する長時間の演説（第一三ページ参照）をおこなった。

そのあとに、何香凝中国国民党革命委員会主席もあいさつ（第二二ページ参照）した。

宮崎世民日中友好協会理事長が求めに応じて、この集会であいさつをおこなった（第二四ページ参照）。

偉大な革命の先駆者孫中山先生

どのあいさつも、満場のはげしい拍手をあびた。集会が終わると、人びとはいっせいに起立して拍手をおくり、楽隊は『東方紅』『大海を航行するには舵手にたよる』を高らかにかなでた。

なお、この集会には中国共産党中央委員会機関と国務院の各部門の責任者、中国人民解放軍、各大衆団体と北京市の責任者、在京の全国人民代表大会常務委員会委員、政治協商会義全国委員会常務委員、全国人民代表大会代表、政治協商会議委員および中国国民党革命委員会のメンバーが参加した。

また多くの外国の友人と各国の中国駐在使節も集会に参加した。議長席には、ギニア政府経済代表団団長イスメル·トーレ氏、南ベトナム解放民族戦線中国常駐代表団代理団長グェン·ミン·ファン氏、AAジャーナリスト協会書記長ジャウォト氏、日本の人士西沢隆二氏、日本の平和活動家西園寺公一氏、日本孫中山生誕百周年記念訪中代表団顧問伊藤武雄氏、団長牧野内武人氏、ギリシャ·中国友好協会副会長キトキス夫人、ベルギー·中国友好協会秘書長フスマン夫人、外国人専門家サンベル、スミス、リベンら諸氏の姿も見えた。

記念活動参加のために来京した華僑代表と香港、マカオの人士利怡怡、陳凌、鄭鉄如、費彝民、何賢等もこの集会に参加した。

孫中山先生の生前の副官と護衛兵馬坤、馬湘の両氏もこの記念集会に姿をみせた。

南京、上海、広州、武漢各市でも記念集会がひらかれ、それぞれ二千人から四千人の人びとがこれに参加した。これらの都市の党、政府の責任者は大会であいさつをおこない、こんにち、孫中山を記念するにあたって、われわれは、毛沢東思想の偉大な赤旗をいっそう高くかかげ、文化大革命を最後までやりぬき、社会主義革命を最後までやりぬかなければならない、と強く指摘した。

なお、孫中山先生を記念するために、人民出版社は『孫中山選集』と『宋慶齢選集』を出版し、郵電部では孫中山の肖像の新しい記念切手を発行した。

「北京週報日本語版」1966年Ｎｏ.47