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外文局外国人専門家の被災地レポート  
4民族が暮らす水磨鎮

『人民画報』 リュータミューラ・クバリェバ(ロシア)

私たち取材団は震災後の再建を実現した水磨鎮を訪れた。地震によって全壊したが、すでに復興し、小中学校のキャンパス、専門教育機関、近代化した設備が整った病院が建てられた。二階建て、三階建ての建築はこの新しい町に独特な美しさをもたらした。高級リゾートにいるような気分にさせてくれた。

観光客でにぎわう水磨鎮の禅寿老街(写真・陳建) 

ここにチャン族、チベット族、回族、漢族の4民族が生活している。紀元前一世紀の史料は「チャン族はチベット系の民族で、チャン語はチベット語派に属す」と記録している。四川省の多くの地域では、チャン族は同族が集まって集団生活をしているが、水磨鎮ではチベット族、回族と一緒に暮らしている。両民族の古い文化や伝統をできる限りに保護するために、阿壩チベット族チャン族自治州が成立された。

信仰にもそれぞれ特色がある。たとえば、チャン族は大山や白い石、羊の角を崇拝し、チベット族の信仰はラマ教、回族はイスラム教を信奉する。

地震後、被災者にとって不可欠なものは食と住で、次に考えるのは生計の源だ。水磨鎮の人々は観光事業を展開することにし、中国最高級のAAAA級観光地にすることができた。同地域はまた国際住環境フォーラムから「ベスト災害後復興賞」を受賞した。自治州財政の88.8%は工業、10%は農業によりまかなわれ、観光事業の収入はまだ七%に過ぎないが、その未来には無限の可能性に満ちている。

ここの自然環境は非常に美しい。環境保護のために、ゴミ処理場が建てられ、水のリサイクルも行われている。北京大学は同自治州の震災後再建活動を支援してきた。計画によると、観光業のほかに、未来はさらに文化・教育産業を展開する。水磨鎮は博物館、観光センター、コンベンションセンターが建設され、古い市街地で四川省西部少数民族スタイルの建築が建てられた。ずらりと並ぶチベット族の建築はラサ市のポタラ宮を彷彿させる。隣に有名なチャン族の塔、漢族や回族の民家もたくさんある。

「人民中国」2011年6月

 

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