軍需産業の宇宙事業投資
航空宇宙産業が宇宙経済の主戦場になる。宇宙経済は、すでに世界経済の発展と人々の生活の重要な一部になり、宇宙経済の主戦場である航空宇宙産業は新たな経済成長点となっている。発展の規模が拡大、加速し、通信、ナビゲーション、リモートセンシングなどの衛星システムの商業化が早急に進み、世界の航空宇宙産業の規模は2010年に2765億ドルに達した。同産業は一国のハードパワーだけでなく、統治力も反映している。
「天宮1号」のドッキングは、中国が宇宙強国になりつつあることを示す。宇宙ステーションの建設は中国の有人探査を行う上で最も重要な一歩だ。「天宮1号」と「神舟8号」のドッキング成功は、宇宙空間でのドッキングという世界的なコア技術を飛躍させると同時に、中国の航空宇宙産業を急速な発展へと進めることになる。また、向こう3~5年、中国の航空宇宙産業は25%以上の成長を維持し、世界をリードすることが期待される。
航空宇宙関連の2大大手は、中国の航空宇宙産業の発展の主なキャリヤーとなる。同産業は、工業生産高に占める投資の比率が高く、技術面の対立があり、政策の影響を受けやすい産業である。現在は軍需企業の大手2社、航天科技集団と航天科工集団が業務の多くを行い、国内の同産業における資源、人材、支援策の90%が2社に集中している。中国の航空宇宙産業が軍事用から民間・商用に移り変わる過程で、2社は最も重要なキャリヤーになると見られる。大陸A株市場に上場する航空宇宙関連の会社もこの2大グループだけだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年9月23日 |