――経済発展パターンの転換を加速する
経済構造の戦略的な調整を主な方向とする。国内需要とくに消費需要の拡大を堅持し、多種類のルートを通じて住民の消費能力を増強し、国内の投資構造を調整し最適化し、工業化、都市化と農業現代化を同時に推し進め、主に投資と輸出に依拠するところから消費、投資、輸出へ協調的に転換することで経済成長を促進し、主に第2次産業に依拠するところから第1次、第2次、第3次産業によって共同で転換を促進し、主に物質資源消耗の増加に依拠するところから科学技術の進歩、労働者の資質の向上、管理のイノベーションによる方向へ転換させる。科学技術・教育によって国を振興させる戦略と人材による強国戦略を深く実施し、革新型国家の建設に力を入れている。意識の革新と体制の革新を引き続き行い、他の国の先進的技術と管理経験を学び取り入れ、経済成長の質と効果を引き続き高める。
発展を制約する資源と環境のボトルネックを力を入れて突破する。グリーン、低炭素発展の理念を確立し、省エネ・排出削減を重点とし、資源節約、環境にやさしい生産方式と消費モデルの構築を加速する。循環経済の発展を推し進め、環境の質を改善し、安全で、安定した、経済的で、クリーンな現代エネルギー産業システムを構築し、資源保障の度合を高め、人間と自然の調和のとれた発展を促し、経済の発展と人口・資源・環境の協調を実現し、科学技術レベルが高く、経済効率がよく、資源消耗が少なく、環境汚染が少なく、人的資源の優位が十分に発揮できる中国の特色ある新しいタイプの工業化の道の模索を堅持する。中国経済が全面的に協調し持続可能な発展を実現することは、世界経済の発展に、より大きな可能性をもたらすことになるだろう。
――自国の資源と市場の優位をさらに掘り起こす
中国は豊富な人的、物的資源とかなり完備した工業システムを擁し、自力更生を主とする持続的な発展を堅持する。2015年までに、中国の人材資源総量は1億5600万人に達し、主要な労働年齢の人口の中で大学教育を受けた人たちの比率は15%に達し、人材資源の経済成長への寄与率は32%に達する見込みとなり、中国経済の持続的な発展に資質の高い労働力を提供できるようになる。中国の鉱産物資源と耕地面積の総量は世界の前列にランクされ、食糧は自給自足を基本的に実現する。1人当たりの国内資源保有量はかなり少ないが、市場配置の機能を十分に発揮し、科学技術の進歩を推し進めることで、中国経済社会発展の資源への依存を最大限に減少できる。中国は原材料、装備および消費財製造などの産業の優位性を発揮し、自国の民衆の物質面の需要を満足させ、世界市場により多くのハイレベルの良質な製品とサービスを提供できるようになる。
人口の規模と経済総量は中国が巨大な内需の潜在力を擁することを決定づけている。1人当たりの収入がたえず増加し、国内投資が着実に拡大するにつれて、区域発展戦略が深く推し進められ、中国はまた新たな経済成長スポットとより大きな市場空間を形成することになる。これから先の5年間に、中国の消費構造はさらにグレードアップされ、住民の消費潜在力はさらに解き放たれ、国内市場全体の規模は世界の前列に立ち、輸入規模は累計で8兆ドルに達すると見込まれる。これは世界各国により多くのビジネスチャンスをもたらすにちがいない。
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