――共同の発展。現在、世界各国の相互依存は日増しに深まっている。世界各国がともに発展してこそ、多くの人と発展の成果を享受させることができ、また、世界の平和と安定があればこそ、しっかりとした基礎と効果的な保障を保ち、世界各国の発展がはじめて持続できるのである。したがって、中国は互恵・ウィンウィンの開放戦略をとり、自らの利益と人類の共同の利益を一致させ、自らの発展を追求すると同時に他国の発展と良性な相互作用の実現に努力し、世界各国の共同的発展を促進していく。中国は真摯に世界各国と手を結び、肩を並べ、ともに発展し繁栄を築いていくことを望んでいる。
平和的発展の道に沿って、中国は広く深い変革を経験し、著しい発展の成果を勝ち取った。世界が繁栄し、それを安定させるため、大きな貢献をした。そして、さらに世界と緊密につながりともに進んでいく。
――総合的国力の大幅な向上を実現。経済総量は1978年から2010年にかけて16倍あまり増え、5兆8800億ドルに達した。世界に占めるウェートは、1.8%から9.3%に増えた。中国の現代化建設の物質的基礎はさらにしっかりとし、工業化、情報化、都市化、市場化、国際化は発展の度合いが深まり、社会主義建設事業は全面的に進んだ。人民の生活は衣食が満ち足りないレベルから全体的にややゆとりのある生活レベルまでの歴史的進歩を達成し、国民1人当たりの総収入は世界平均レベルの割合でみると、2005年の24.9%から2010年の46.8%にまで向上した。高度な集中的計画経済体制から、活力溢れる社会主義市場経済体制への偉大な歴史的転換を実現し、公有制を主体とし、多様な所有制経済がともに発展していく基本経済制度を形成し、市場は資源の配置における基礎的な役割が明らかに強められ、マクロ調整体系は日々整備された。都市と農村住民をカバーする社会保障体系も徐々に構築され、文化、教育、科学技術、医療衛生、スポーツなどの社会事業も全面的に発展している。
閉鎖と半閉鎖状態から全方位的開放という偉大な歴史的転換を実現した。経済特別区の設立から沿海地域、河川沿岸地域、国境沿い地域、内陸部の開放へ、外資の導入から中国企業の対外投資の奨励へ、扉を開けて建設を行うことから世界貿易機関(WTO)への加盟へ、中国は経済のグローバル化と区域経済協力に参与し、対外開放のレベルは引き続き向上している。輸出入総額は1978年の206億ドルから2010年には2兆9740億ドルまでに増えた。1979年から2010年までに、累計して外国投資者の直接投資1兆483億8000万ドルを使用した。現在までのところ163の国・地域と二国間の経済貿易協力メカニズムを確立し、10の自由貿易区協定を調印し、129の国と二国間投資保護協定(BIT)を調印し、96の国と二重課税回避協定(DTAC)を調印し、貿易と投資の自由化、利便化の積極的な実践者になった。中国はWTO加盟の承諾に基づいて関税をちくじ引き下げ、関税の全体的なレベルはWTO加盟前の15.3%から現在の9.8%までに引き下げられ、また大部分の非関税措置を取り消した。中国は全体的に安定し、バランスよく発展した、互恵・ウィンウィンの大国関係の枠組みを積極的に構築し、チャンスを共に享有し、共同で発展する周辺諸国との協力関係の形成を促進し、発展途上国との伝統的な友情と連帯・協力を強固なものにし、またそれを強化し、各国と相互依存し、利益の接点が日増しに深くなり、世界各国との交流と協力がより広くなっている。
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