――積極的かつ有為な国際的責任観を堅持する
世界で人口が最も多い発展途上国として、中国が自国の事をきちんとなしとげることそのものが、世界に責任を負う上での最も重要なことを体現している。中国は国際社会で責任を負う国として、国際法と公認された国際関係の準則を順守し、果たすべき国際責任をまじめに履行している。中国は積極的な姿勢をもって、国際体系の変革と国際ルールの制定に参加し、グローバルな問題の対処に参加し、発展途上国の発展をサポートし、世界の平和と安定を守っている。各国の国情と発展段階は異なるため、責任、権利、実力が一致する原則を踏まえて、自国と人類の共同利益に着目し、自国の国力から出発し、それ相応の国際義務を履行し、建設的役割を果たすべきである。総合国力の向上に伴い、中国は力ある限り、より多くの国際責任を担うに違いない。
――善隣友好の地域協力観を堅持
中国は周辺諸国と善隣友好協力を積極的に展開し、調和のとれたアジアの構築をともに推し進めている。地域諸国が相互に尊重し合い、相互信頼を深め、共通点を求めて相違点を残し、交渉・対話や友好的話し合いによって領土や海洋権益をめぐる紛争を含むさまざまな矛盾と問題を解決し、地域の平和と安定をともに守ることを主張している。経済貿易の往来と互恵・協力を緊密化させ、地域の経済一体化のプロセスを進め、既存のリージョナルおよびサブリージョナル協力メカニズムを完備し、その他の区域協力構想に対してオープンな姿勢を保ち、地域外の国が地域の平和と発展を推進するうえで建設的な役割を果たすことを歓迎している。中国は地域覇権と勢力圏を求めず、いかなる国も排斥せず、中国の繁栄や発展と長期にわたる安定は周辺隣国にとってチャンスであり脅威ではない。中国は終始自分を向上させることを怠らず、開拓進取し、オープンで包容力のある、互いに助け合う「アジア精神」を堅持し、いつまでもアジアの他国と仲の良い隣国、仲の良い友達、仲の良いパートナーになるに違いない。
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