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評論  
真実が点す良心の火 映画「南京!南京!」上映

 

 8月21日、南京大虐殺を描いた中国映画「南京!南京!」が、日本の東京中野区のなかのZEROで始めて上映された。この日、1000人近い日本人が映画館を訪れ、監督を務めた陸川氏を招いたシンポジウムに参加した。

映画は昼の部と夜の部の2回上映され、1回の定員550人の座席はほぼ埋まった。今回の上映は東京だけで行われることから、地方からも多くの人がこの映画のために訪れた。上映前、雨にも関わらず開場を待つ長蛇の列ができた。

シンポジウムでは活発な質疑応答が行われた。

日本人観客「日本では今でも南京虐殺をフィクションと見る意見がありますが、もしその見方でこの映画をいうのだとしたら、どのように応えますか?」陸川監督「私は彼らにもこの映画を見て欲しい。映画に描いた日本に関する部分はすべて日本の昔の兵隊の日記や家族に宛てた手紙を元に撮影しており、全て証拠があります。戦後ドイツはすぐに陳謝し、勇気を持って誤りを認めました。それで前に進んだのです。」

観客「どうして南京大虐殺の元凶である松井岩根を映画で描かなかったのですか?」

陸川監督「殺戮を計画した軍隊の幹部には発言の機会がたくさんあります。殺戮命令をを徹底して行った末端の軍人と殺された平民はないがしろにされてきたのです。」

観客が残した感想ノートは感謝と感動の言葉ばかりだった。29歳の日本人女性は「自分の祖父は当時戦場から戻りましたが、一切戦争のことを語りませんでした。亡くなる間際まで鬱々として楽しむことはありませんでした。」この映画で彼女は祖父の内心の苦しみを理解したという。

ある日本の大学教授はこのように感想を残している。「南京大虐殺を描いた映画が日本のどこの映画館でも上映できなかった。これは日本の恥だ。」だが、今回「南京!南京!」を上映したことで、日本の社会に良心のともし火をともすことができた。小さなともし火だが、全国に広がることを願うと。

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