次に、専門の修学旅行管理団体を設立する。修学旅行をうまく行うためには政府の政策・法規以外に、専門団体による細かい管理、具体的な監督・指導が必要となる。日本の財団法人、全国修学旅行研究協会がそのいい例だ。中国もこのような研究協会を設立することができる。同団体は関係者を集めて修学旅行に関する研究のほか、定期的に調査・統計を行い、社会に情報コンサルティングサービスを提供、市場化された科学的な管理を行うなど、学校、市場、政府部門の間の架け橋となっている。
最後に、旅行会社は時代のニーズに適応し、多彩な修学旅行商品を開発する。中国の修学旅行はまだ市場が成熟していない。日本のような整備された実施制度がないだけでなく、観光部門が子どもに適した修学旅行商品を大規模に開発していないだめでもある。中国の修学旅行商品は「有名校ツアー」が中心で、まだ比較的レベルの低い観光旅行に留まっている。政府部門の指導がなく、すべて市場任せになり、修学旅行が普通の観光旅行と化し、教育的意義を喪失している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年8月3日 |