中国共産党創設から90年、復興の偉業は古人を驚かせ、今の世に光り輝く。解放から60年、西蔵(チベット自治区)の発展は天地を覆すようだ。中国共産党創設90周年を喜び迎えるにあたり、西蔵も平和解放60周年記念を迎えている。「西蔵平和解放60年の成果展」が6月15日から開催されている。
会場である北京の民族文化宮は評判を聞いて見学に訪れる人でひきもきらない。審計署(日本の会計検査院に相当)駐広州特派処の党組副書記の劉貢力氏は「展示全体に深い感慨を覚えた。解放前の西蔵社会は困窮し、人民は安心して暮らせず、無数の農奴が苦難の淵に暮らしていた。だが今や発展と繁栄を続ける新西蔵の庶民は生活の心配がなく、安心して暮らし、楽しく働いている。わずか60年間に起きた巨大な変化は感嘆に値する。党中央は西蔵支援の取り組みを強く重視し、一連の措置によって西蔵の繁栄と発展を極めて大きく促した。党中央の深い配慮、力強い支持がなければ、西蔵に今日のような巨大な成果はなかった」と述べた。
来場者は白髪の高齢者ばかりではなく、就職したばかりの若者や、元気いっぱいの赤いネッカチーフの少年先鋒隊員もいる。康玉成さん(76)は航空設計院の元研究員。旧西蔵の農奴の悲惨な状況と、1人当たりGDPが1万7000元にも達した今日の新西蔵との天と地のようなコントラストに最も強い印象を受けた。外資系企業に勤める黄海峰さん、楊柳さん夫婦は評判を聞いて見学に訪れた。真実を伝える写真や図画の1枚1枚に、解放後の西蔵に起きた天地を覆すような変化をはっきりと感じ取った。高原のエコ鉄道である青蔵鉄道の開通は、新西蔵の発展を加速しただけではない。より多くの人々が西蔵を訪れ、その巨大な変化を実際に感じ取ることも容易にした。「西蔵は人々を魅了する。神秘的な歴史と自然、人、文化が私たちを引きつけ続ける。青蔵鉄道の完成によって、西蔵を訪れたいという私たちの夢はまた一歩実現に近づいた」と黄さんは言う。母親と一緒に来場した北京師範大学附属小学校の張叙ラ怡さんは「最初の展示ホールで、あそこ(西蔵)の人が昔はご飯も馬小屋で食べることしかできなかったのを見ました。でも今は西蔵の子たちも私と同じように赤いネッカチーフをして、広くて明るい教室で勉強しているのを見て、嬉しくなりました」と述べた。
「共産党なくして新中国なし、新西蔵もなし」--。これは来場者ノートに最も多く残されている言葉であり、来場者一人一人の心からの感慨だ。たった60年で数千年を飛び越えた。新たな歴史的出発点に立ち、党の描いた未来の発展の青写真に照らし、西蔵の各族人民は心を一つにして刻苦奮闘し、積極的に道を切り開いている。西蔵の各事業は新たな成果を上げるに違いない。(編集NA)
「人民網日本語版」2011年7月6日
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