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評論  
程永華駐日大使:中日関係は3つの大きなチャンスを迎えている

 (3)地域協力を推進するチャンス

 経済のグローバル化と地域経済の統合が進んでいる今日、東アジアは世界で最も活力と発展の可能性を備えた地域の1つとなり、アジア経済の力強い成長を先導し、世界経済回復の重要なエンジンとなっている。中日韓3カ国で世界全体のGDPの20%以上を占める。中国は日韓にとって最大の貿易相手国となっている。2010年度の中日貿易額は3000億ドル近くに達し、中韓貿易額は2000億ドルを超え、共に過去最高を記録した。日韓は共に主要対中投資国であり、中国に設立した企業の総数は10万社近く、累計投資額は1200億ドルを超える。現在中日韓協力は全方位的、重層的、かつ広範という良好な基調を呈し、東アジア協力を構成する重要な一部となっている。

 先日の中日韓首脳会談で3カ国首脳は温総理の提案に基づき、以下の点で合意した。▽日本の震災後復興を積極的に支持し、二国間、三国間レベルで協力を行う▽原発の安全問題を重視し、中日韓の原発安全交流・協力枠組みを構築する▽災害対策協力をしっかりと推進する▽貿易と投資の自由化・円滑化を推進し、地域経済の統合を促進する。中日韓自由貿易圏交渉の来年の開始および中日韓投資協定交渉の年内妥結を目指す▽再生可能エネルギー・省エネ技術協力を強化する▽中日韓循環型経済モデル拠点の建設を加速し、持続可能な発展を実現する▽社会・人的・文化交流を強化し、2015年までに3カ国間の人的往来を2600万人にとの目標の達成を目指す。

 中日関係はすでに二国間の範疇に止まらず、地域さらには世界に重要な影響を与えている。上述の成果は人々を鼓舞し、前進を促すものだ。両国は新たなチャンスを捉え、強固な二国間協力によって中日韓協力および東アジア協力を促すと同時に、地域協力が一層深化する中で二国間協力の新たな目玉、新たなブレークスルー、新たな局面を追い求めるべきだ。

 中日関係は全体的な発展を続ける過程で、様々な問題に度々直面するだろう。隣人が付き合う上で、もめ事は避けがたい。私は中日双方が4つの政治文書の原則と精神を堅持し、常に両国関係の大局に着眼し、世々代々友好の信念を固め、将来に対して楽観的な心構えで向き合えさえすれば、必ずや溝を乗り越えて合意を図り、中日関係の健全で安定した継続的前進を促すことができると堅く信じている。(編集NA)

 「人民網日本語版」2011年6月2日


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