温家宝総理は日本の被災者を微笑ませただけでなく、「永遠に微笑を、生き抜いてください。」「決意、勇気」と書をしたため、被災者が勇気を持って生活に取り組めるように激励し、「ビッグプレゼント」を贈った。「中国は出来る限り早期に日本への中国人観光客を再開し、拡大します。安全が保障されるならば、日本の農業加工品の輸入を拡大します。日本へ震災視察団や貿易訪問団を派遣し、日本製品の購入を増加します。日本の震災復興、再建を応援します。」こうした現実的な支援が中日の友好を促進し、両国関係を発展させる。管政権にとって中日韓首脳会議は「救いの糸」となるだろう。
時事通信社20日発表の世論調査によれば、70%近い日本国民は菅直人首相の辞職を望んでいる。続投支持は24.5%しかない。日本の政界でも菅首相の辞職を望む声が高まっている。政界で後がない菅首相にとって経済、外交での圧力緩和がすぐに必要だ。
実際、震災後の放射能漏れが長期化していることで、日本の観光、農業、漁業などのさまざまな業界に衝撃が走り、日本経済の復活にも深刻な影響を与え、日本経済がいっそう収縮する要因となっている。管政権は震災の「3月危機」を乗り越えたが、震災後の一連の問題処理の不手際が、辞職傾向に拍車をかけている。
菅直人首相は今回の中日韓首脳会議を切り札として、うまく「日本は安全である」というメッセージを送ることができ、温家宝総理が持参した「ビッグプレゼント」もその重みも増している。中日関係は次の段階へ進み、管政権は外交で成果を挙げたといえよう。だが、菅首相が最終的にこの「救いの糸」を掴み取り、順調に危機を乗り越えられるかは未知数だ。日本の政界はすさまじい勢いで変化しており、変数があまりに多すぎる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年5月24日 |